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月は記録たる記録のために「人」と「土壌」を創りました。人に与えられたのは限られた10億の生命権でした――
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!Attention!DragonBlessのおおすじネタバレ含みます。
*人類が生きられる数の上限が前提として決まっている世界です。
*DragonBlessの舞台はほとんどがシオンなのでここで書くことはほぼ舞台裏です。ですがメインキャラはほとんどがキスツスかサクラ人なのでふんわりなるほどなと思っていただけると幸いです。
*ブラッシュアップ入ってます。そこもふくめて楽しんでください。
※これより下は本編開始よりずっとずっと前のお話です。
【基本構造】
三層に分かれています。物理的な距離ではなくそれぞれがパラレルワールドのように届かない存在です。
以下それぞれの大陸について
【月】
記録をエネルギーに活動する各世界に通ずる心臓。生き物を創生した意思のない神のようなもの。ただ記録を求めそのために最初にキスツス人を作った。
【キスツス人】
サクラより早く人類として生まれた生命。記録することを本能的に求める。体を持っておらず霊体のような存在だが代わりに二つの実を与えられており魔法が使え不死である。サクラ人を一方的に監視し記録を月に捧げている。効率重視で物語性のあるものを好む人種。その人口はわずか約1000人。キスツス大陸には白い山や崖に森が各所にあり月に面した中心部分に都市があるのみ。
【二つの実】
①知恵の実…魔法のこと。生命権の存在を知ること。
②生命の実…永遠の命のこと。
【サクラ大陸】
キスツスよりかなり大きい大陸。丸い大陸が海をかこっている。各所に国や町があり風土も様々。ストーリー開始時点では外側から氷河期に襲われ、一部の地域を残して凍っており繁栄の途上にあったサクラ人類は眠りについている。海に面した真ん中の部分は大陸キスツスと一部融合し研究施設「テラリウム」が建てられた。
【サクラ人】
一般的な「人類」はサクラ人のことをさす。約8億の生命権を有する。二つの実のことは知らず魔法は使えず生命権も月のことも知らない。しかし氷河期を迎えキスツス人と接点を持ったことでその存在を知る。
【生命権】
世界の理のひとつ。月の出力により生きられる人類の数が決まっておりそれ以上は増殖ができないという決まり。もしキャパを超えても天災や疫病が起こり規定数まで調整される。知恵の実によってもたらされるこの知識をサクラ人は知らなかったが、氷河期到来で絶滅の危機に際しキスツス人よりその事実を知る。そして生命権確保のため第三の実を開発した。
【第三の実】
知恵の実と生命の実をかけあわせ作られた全サクラ人を延命させるための魔法の実。実際は薬のようなカプセル状をしておりキスツス人とサクラ人により開発されたシステムそのもの。効果は一度きりだがこれにより眠りにつき再び起きるまでの永遠の命と魔法の力を与える。眠りから覚めるには「第三の実の魔法施工者が魔法を解除する」か「予定のない死」をシオンで迎えるかである。
【シオン大陸】
魔法により作られた有限の仮想世界。地形はすべてサクラのコピーで全く同じだが一部が浮島となっており発展文明もやや異なる。最も大きい浮遊島が一番都市化しているユグドラシティ。人によって作られたため月からの支配外。
【仮想世界】
サクラ人が眠りについている間にその意識を移して月に記録を送り続けるための世界。100年に一度リセットがかけられ同じ時間軸を繰り返す。サクラの氷にリンクして魔法がかけられておりそれが解けていくのと同時に崩壊していく。だが長い時間の中でバグとしてシオン人が生まれてしまう。
【シオン人】
もともとサクラにもキスツスにも存在しないイレギュラーな新人類。その数が増えすぎてしまいその数5億。逆に生命権の限界があふれてしまう深刻な問題になってしまった。サクラには肉体を持たずシオンが崩壊すれば消えてしまうが、生命だと認める決定権を持つのは「月」であり、月が下した判断は…。
【現在に至るまでの経緯】
「月」という絶対的なものがキスツス人を生み出し大陸を管理させています。キスツス人は本能として「記録」「記憶」を月に送ります。送られたものを糧にし与えるべきものに「生命権」を与えます。その循環をはるか長い時繰り返していました。
たとえるなら月とキスツスはいわゆる神々みたいなことをしてます。
観察の経過で「氷河期」がサクラで観測されます。
今までも大地震が起きたり内乱があったりで生命権のバランスが崩れかけたことがありましたが今度の氷河期はサクラ全体を覆うことが予見され前例がない規模になるものでした。サクラ人命が減り「記録」が急激に減り月が弱り始めたことからキスツス人はサクラへの接触を決めます。
果てしなく遠い次元にあったキスツスの大陸ごとサクラに漂着します。そのさい時空がゆがみサクラからも月が見えるようになりそれまで灰色だった空は青くなりました。
もちろん得体のしれない巨大なものの出現でサクラでは論争も起きたのですが迫る氷に人類には後がなく絶対的な知識と魔法文化に協力という形に落ち着きます。
サクラの首都があった場所に共同研究所「テラリウム」という高い塔が建てられ幹部研究員を中心に第三の実の開発とシオン計画が進みます。
約200年かけて第三の実とシオン大陸の形成が完成します。
シオン大陸はテラリウムの幹部研究区画からのみ管理ができ別の時空に使い捨てとして作られた箱庭です。人によってつくられたため月による支配力がありません。シオンの生成の魔法は膨大な糧が必要だったため、サクラの氷の量に紐づけされて作られています。
サクラ大陸が氷によって完全に眠りにつきます。サクラ人類も「第三の実」を与えられ肉体は永遠の眠りにつき、その意識はシオンへと送られサクラでの記憶はリセットされシオンで人として生き、約50年に一度の間隔で記憶も時間もリセットされ氷河期があけるまでそれを繰り返します。
その間シオンでの「記録」エネルギーは月へ送られます。それらの管理はシオンに同じく渡ったテラリウムの幹部研究員によって行われていました(※テラリウムの人間は記憶リセットされない)
第三の実の効果として一度きりのため、シオンで予定しない死を迎えた者は効果を失いサクラで肉体が目覚め帰還してしまいます。
1500年後、氷河期末期に入るとサクラに残留した幹部の間での内乱が激化。
テラリウム機能が一部失われキスツスも侵攻を受けたたことからシオンの管理が狂い始めます。そして最初に引き起こされた人的工作でシオンにいる幹部研究員たちも記憶のリセットループに侵されてしまったことから様々な障害がシオンにもたらされます。
以下もたらされた深刻な障害
①シオンを現地で管理できるものがいなくなったためテラリウムとの交信手段が絶たれシオンは孤立
②管理できなくなったことにより予期せぬバグ新人類シオン人が生まれる
③残留サクラ人研究者によりシオンに「花石病」が作られ副産物として「花咲病」も発生
④花石病によって第三の実の魔法施工者が死亡、自動的なサクラ帰還システムが完全に崩壊
⑤シオン人により生命権のキャパがオーバーしたのに月はこれを生命と認定
⑥シオン人+サクラ人で生命権が大量に不足、月の力が弱まる。
⑦残留キスツス人が生命権の圧迫を減らそうと神獣と魔物をシオンに投入し残留・生還サクラ人との対立と内乱を招く結果に
これらの人災もってサクラの氷河期が完全に終わる最後のリセットを経たシオンの終末期、ここからがストーリー開始時点です。
【幹部研究者】
幹部研究者とはサクラ人類存続のために第三の実とシオン計画を進めた人たちで、シオンに意識と記憶を保ったまま移行しました。幹部以外にもテラリウムに研究者または計画に携わった者たちはいますが、それらの人は眠りにつかず残留サクラ人としてサクラに残って計画の運営を続けています。
【キスツス人研究者】
サクラに渡ったことにより肉体が必要になったため生命権のないサクラ人の体に憑依している形です。肉体はありますがサクラ人と違って生命の実の力を持っているためずっと生き続けます。キスツス人の中でも任務に適しているとされた10人だけが研究者に選ばれました。通常の人間より感性や独特だったり喜怒哀楽が薄かったりするのでいさかいの原因となったりもする。
現時点で判明しているキスツス幹部研究者:リュノ(リンク張ってますが記事編集中です…)
※リンク先がパスワード記事になっています。パスワードは「リュノのあだ名をアルファベット記入」です
【サクラ人研究者】
幹部研究者は特に優れた知識や経歴をもつ影響力のある五つの家が選ばれています。その家系の直属の子孫のみが研究を引き継ぐことができます。50歳までに第三の実を飲み眠りにつき、サクラでまた目覚めたときにはその家系には永世的な栄誉が約束されています。
(が、正直これに前向きな気持ちで取り組めたのは2代目あたり;;までで5代目あたりからは内心もう何のためにやってるんだろうという感じになってます)
現時点で判明しているサクラ幹部研究者:クラウド(マリアドール家)、リュウ(ツェッハ家)、ディア(ハミング家)、フクロウ家
※リンク先がパスワード記事になっています。パスワードは「リュノのあだ名をアルファベット記入」です
【残留一般研究者および上層部】
幹部研究員のサポートなどを行う人たち。シオン計画実行後も独自に魔法やシオンに対する研究を進めていた。第三の実を食べていないので当然寿命で死を迎えるし魔法も使えない…はずであるが…?
創作ページへのリンクを最後に貼っておきます。
最終更新日:2023.11/21